
北朝鮮当局は、留学生が外国で韓国人と接触する事態に備え、厳格な対応指針を徹底させている。韓国人と会話する際は必ず英語を使用し、朝鮮語を使用する際は平壌語のみを使うよう強いられるという。特に韓国という正式国号の使用を禁じ、南朝鮮と呼ぶよう指示されるという。また、近接した身体接触や食事も厳しく禁じられている。
北朝鮮の留学生は、国家が全額支援する国費留学生と平壌の上流階級出身の自費留学生の2種類に分かれる。国費留学生は国家保衛省の厳重な監視下で常に2人1組で行動し、寮と学校の往復のみに制限された生活を送る。一方、中国などに在住の裕福な自費留学生は、親の地位が監視員を上回る場合が多く、比較的自由な生活を享受している。

体制に関する議論は最も厳しく禁じられており、違反者は反革命分子として烙印を押され、厳しい処罰を受けるとされる。留学生は毎年夏休みに北朝鮮へ強制召還され、思想検閲と再教育を受ける。海外生活で思想が変化したとみなされた場合、強制帰国や留学中止など深刻な不利益を被るという。
日常会話は許可されているように見えるが、見えない監視の目が留学生の全行動を詳細に記録し報告しているとされる。韓国人との接触が発覚すれば、単なる警告を超え、家族の安全まで脅かされるという構造的な恐怖もある。この統制は、北朝鮮体制が外部情報や韓国文化の流入をいかに警戒しているかを示す一例とみられている。

留学生間でも国費と自費の階級差が存在し、これが海外生活の質と自由度を左右する重要な要因となっている。自費留学生は親の権力を背景に国家保衛省の統制を巧みにかいくぐり、西洋文化や自由な生活様式を享受することもある。しかし、彼らも定期的な思想検査から完全に逃れることはできず、常に本国召還の可能性を意識せざるを得ない。
北朝鮮の留学生教育は知識習得よりも体制維持と思想武装に重点を置いており、これは海外でも同様に適用される。韓国人との接触を犯罪とみなす規則は留学生に心理的圧迫を与え、自由な交流を根本的に阻害している。こうした指針は留学生の客観的な世界観形成を妨げ、体制への順応のみを求めている。結局、北朝鮮の留学生は、華やかな海外生活の裏に潜む監視と統制の中で、綱渡りのような生活を続けている。当局の徹底的な管理にもかかわらず、外部世界の自由を経験した留学生の意識変化は静かに進行している。閉鎖的な統制政策がいつまで機能するかは不透明であり、こうした内部的な亀裂は北朝鮮政権にとって大きな負担となるとみられる。
















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