
タイで60代男性が死亡した事件を受け、「ブユ」(Black fly)の致死毒性による不安が広がる中、現地の医療機関が公式見解を発表した。
17日(現地時間)、タイのオンラインメディアThe Thaigerなどによると、タイ北部のある病院はネット上で広まった「ブユに刺された傷による死亡説」について、「死亡した患者の直接的な死因はブユの毒ではなく、血流感染による重度の敗血症と呼吸不全だ」と説明した。
病院によると、亡くなった68歳男性のAさんは今月8日、ふくらはぎの痛みで初めて来院した。初期検査で特に合併症は見つからず筋炎と診断されて帰宅したが、同日の夜に痛みが悪化し、足に麻痺の症状が現れて再入院した。
再入院時、Aさんは顔色が紫色に変わるなどして危篤状態であり、精密検査の結果、重度の敗血症とともに血糖値が急激に低下している状態だった。Aさんはその後、15日に高度医療機関に搬送され治療を受けたが、結局亡くなった。
病院側は「ブユは人間に致命的な毒を持っておらず、通常はかゆみや小さな水ぶくれを引き起こす程度だ」とし、「今回の事例は刺された傷を通じて二次感染が進行して敗血症に発展したものであり、食蚊の毒自体が死因ではない」と明確に否定した。
主に山間の渓谷や湿地に生息するブユは最近、野外活動者の間で注意対象とされている。医療従事者は「ブユに刺された場合、患部を清潔な水で洗って冷湿布を貼る必要があり、絶対に掻いてはいけない」と呼びかけた。
さらに「刺された部位周辺の皮膚の色が変わったり、高熱、呼吸困難などの異常症状が現れた場合は、直ちに医療機関を受診する必要がある」と強調した。また、野外活動時には長袖・長ズボンを着用し、虫除けスプレーを活用することで予防することが望ましい。















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