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「これが最後のガソリンだ」マツダ役員が認めた、ロードスターの終わりの始まり

山田雅彦 アクセス  

引用:マツダ
引用:マツダ

マツダ・ロードスターは、スポーツカー市場が縮小しSUVが主流となる中で生き残ってきた。そのロードスターについて、次世代モデルでは内燃機関仕様が最後になる可能性があるとの見方が浮上した。

マツダ豪州CEOが本社役員の見解を明かす

マツダ・オーストラリアCEOのヴィネシュ・ビンディ氏は、豪州メディア「CarExpert」のインタビューで、本社から訪れた役員が新型ロードスターの開発が確実に進行中であることを認めたと語った。正確な発売時期については言及がなかったという。ビンディ氏は「その役員は、今回の世代が最後の内燃機関(ICE)版になる可能性も示唆した」と説明した。

マツダの経営陣はこれまでも、次世代ロードスターの登場はまだ数年先になると述べてきた。現行の4代目(ND型)はすでに販売12年目を迎えており、後継モデルも長期間その地位を維持し、2030年代までガソリンエンジンの命脈を保つ可能性がある。

軽量・自然吸気・マニュアルの原則は堅持する

マツダはこの車両を大きく作り替える方針ではないとみられる。同社の経営陣はこれまでも、軽量・コンパクトなサイズ・自然吸気エンジンという伝統的な原則を守る考えを繰り返し強調してきた。なかでもマニュアルトランスミッションの設定を維持する意向は明確だ。海外メディアの報道によれば、次世代ロードスターは現行の2.0リッターエンジンに代わり、マツダが新たに開発中の自然吸気2.5リッター「SKYACTIV-Z」エンジンを採用する可能性が高い。

強化される排出ガス規制に対応するため、マイルドハイブリッドシステムが追加される可能性もある。マツダは、排気量の拡大やハイブリッド部品の追加後も次世代ロードスターの車両重量を1,000kg以下に抑える目標を掲げているという。強化された衝突安全基準を踏まえると、スポーツカー業界でも屈指の高い目標といえる。

2030年代半ば以降、完全電動化は避けられないようだ

課題はその先の世代にある。次世代(5代目・NE型)の次に登場する世代、いわば6代目が2030年代半ば以降に登場すると仮定すると、その頃には欧州など主要市場の二酸化炭素規制により、完全な電動ロードスター以外の選択肢がなくなる可能性がある。その時点までにバッテリー技術も現在より進化しているとみられるが、ロードスターらしい軽快な操縦感を電気自動車でそのまま再現するのは容易ではないとの懸念も出ている。

一方、マツダの本拠地である日本市場では、ロードスターの排気音がすでに抑えられている。騒音規制の強化を受け、マツダは最近のアップデートで静粛性の高いタイヤと大型の消音器を採用したが、この消音器の大型化によりリトラクタブルハードトップ仕様「RF」のトランク容量が減少したほどだ。興味深いのは、同時期に欧州ではマツダがロードスターの排気音を逆に大きくする方向へ動いていることで、市場ごとに規制対応の方向性が正反対になっている。

次世代ロードスターが実際に発売されるまでには、なお時間がかかる見込みだ。SKYACTIV-Zエンジン自体がハイブリッドCX-5を通じて初めて量産車に採用される時期は2027年末と予想されており、これを受け継ぐ次世代ロードスターの登場は早くても2028年以降になる見通しだ。それでも当面は、ガソリンエンジンとマニュアルトランスミッションで楽しむ正統派のロードスターに出会える時代が続くといえそうだ。

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