
MBN『特ダネの世界』で、歌手ナユルが約20年ぶりに絶縁していた父親と再会した。
14日夕方に放送された同番組では、無名時代を経て『ミストロット3』で注目を集めたナユルの壮絶な人生が描かれた。
この日、ナユルは数々のオーディションに落選し、なかなかチャンスを掴めなかった過去を振り返った。
自身の名前を知ってもらうため歌謡祭にも積極的に挑戦し、8冠を達成するなど、必死に耐え抜いてきた時期を回想した。
現在もステージ活動とアルバイトを掛け持ちしながら、母親を支えるため懸命に生きているという。
ナユルがここまで強くならざるを得なかった背景には、苦しい幼少期があった。
小学生の頃、父親の事業失敗によって一家は多額の借金を抱え、その後、父親が家を出たことで母子家庭で育った。
生計を支えなければならなかった母親には十分に面倒を見る余裕がなく、ナユルは国楽教室に通うようになったという。
そして、母親を喜ばせたい一心で練習に打ち込んできたと明かした。
また、これまで父親への強い憎しみを抱いて生きてきたことも告白した。
ナユルは、「家族を捨てて突然姿を消し、私たちを苦しい状況に追い込んだ張本人だと思っていた」とし、「周りはみんな普通に幸せそうなのに、なぜ自分だけがこんな苦しみを背負わなければならないのかと恨んでいた」と胸の内を語った。

最近、約20年ぶりに父親から「会いたい」と連絡があったものの、ナユルは懐かしさより怒りの方が大きかったと明かした。顔すら思い出せない父親が、テレビに映る自分の姿を見て今になって連絡してきたことに、強い拒否感を抱いたという。それでも、「後悔しないよう、元気なうちに会った方がいい」という周囲の真剣な助言を受け、少しずつ心を開いていった。
悩んだ末に父親と連絡を取ったナユルは、「顔も分からないし、記憶もない」と、これまで抱えてきた恨みをぶつけた。これに対し父親は、「父親と呼ばれる資格はない。申し訳ない気持ちしかない。それでも一度だけでも顔を見たかった」と語り、謝罪と恋しさを伝えた。普段から感情を押し殺して生きてきたナユルは、ついに堪えていた涙を流した。
そして実現した28年ぶりの再会で、ナユルは複雑な胸中を打ち明けた。「亡くなった後に会うことになるのではないかと怖かったし、憎い気持ちが強くて会いたくないとも思っていた」というナユルの言葉に、父親は「本当に会いたかったが、近づくことができなかった。会うのが遅くなりすぎた」と謝罪した。父親の目を見つめたナユルは、「自分が捨てられたわけではなく、状況がそうさせたのだと理解できるようになった」と語った。

番組の終盤、ナユルは父親へのわだかまりを少しずつ手放し、前向きに生きる力を得たと語った。ナユルは、「これからは会えるという事実を希望にして生きていきたい」とし、「今後は連絡を取りながら過ごしていきたい」と打ち明け、視聴者に深い感動を与えた。















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