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「ついに電気のカイエン」ポルシェ本命BEVが姿を現す

山田雅彦 アクセス  

引用:ポルシェ
引用:ポルシェ

ポルシェAGは、新型の純電動スポーツユーティリティビークル(SUV)「カイエン・エレクトリック」を世界初公開した。

2002年9月に初代モデルが登場した「カイエン」は、ポルシェがスポーツカー専業メーカーからSUV市場へと事業領域を拡大する転機となったモデルとして知られる。当時、経営上の大きな課題を抱えていた同社は、カイエンの成功を通じて事業基盤を立て直し、現在の成長路線へとつなげた。

ポルシェは、電動SUV「マカン」に続く2番目のBEVモデルとして「カイエン」を選択した。今回発表された「カイエン・エレクトリック」は、同モデルの将来像を示す存在と位置付けられている。四輪駆動ベースの電子制御ポルシェ・トラクション・マネジメント(ePTM)を採用し、「カイエン・エレクトリック」および高性能仕様の「カイエン・ターボエレクトリック」は、内燃機関モデルに匹敵する動力性能を実現した。

「カイエン・ターボエレクトリック」は、静止状態から時速100kmまで2.5秒、200km/hまでは7.4秒で到達する加速性能を備え、最高速度は電子制御下で260km/hとされる。最高出力は1,156PS、最大トルクは153.0kg・mに達し、電動SUVとしては極めて高い水準にある。

足回りには、両モデルともアダプティブ・エアサスペンションとポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント(PASM)を標準装備。最大5度まで操舵可能なリアアクスルステアリングも採用され、走行安定性と取り回し性能の両立が図られている。バッテリー容量は113kWhで、航続距離はWLTP基準で「カイエン・エレクトリック」が最大642km、「ターボエレクトリック」が最大623kmとされる。

急速充電性能も強化され、バッテリー残量10%から80%までの充電時間は16分未満を想定する。また、「カイエン・エレクトリック」ではポルシェとして初めてワイヤレス充電システムがオプション設定された。最大11kWでの充電に対応し、専用フロアプレート上に駐車することで自動的に充電が開始される仕組みとなっている。

ボディサイズは内燃機関モデル比で全長が55mm拡大され、全長4,985mm、全幅1,980mm、全高1,674mmとなった。ホイールベースは3,023mmと約130mm延長され、後席のレッグルームを中心に居住性の向上が図られている。

エクステリアは従来のカイエンが持つスポーティさとダイナミズムを継承しつつ、低く構えたボンネットやスリムなマトリックスLEDヘッドライトなど、電動モデルならではの洗練された印象を強めた。ポルシェのチーフデザイナー、ミヒャエル・マウアー氏は「新型カイエンは明確にポルシェであり、同時にカイエンである」と述べ、伝統的なデザイン要素と未来志向の造形を両立させた点を強調している。

インテリアでは、歴代カイエンの中でも最大級となるディスプレイ構成が採用された。センターコンソールには曲面OLEDパネルを配置し、14.25インチのデジタルメーターと14.9インチの助手席用ディスプレイ(オプション)が組み合わされる。拡張現実(AR)ヘッドアップディスプレイも初設定される一方、空調や音量調整などの主要操作には物理ボタンを残し、直感的な操作性にも配慮した。

新型「カイエン・エレクトリック」は、ポルシェの電動化戦略において重要な役割を担うモデルとして、今後グローバル市場への展開が予定されている。

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