トランプ最側近の71歳大物が突然死…前触れなく命を奪う「大動脈破裂」とは
リンジー・グラム上院議員、ウクライナ訪問直後に急逝

ドナルド・トランプ米大統領の側近だった有力政治家が突然死亡し、死因である「動脈硬化性心血管疾患に伴う大動脈解離」に注目が集まっている。7月11日土曜日の夜(現地時間)、71歳で急逝したのは、サウスカロライナ州選出の連邦上院議員リンジー・グラム氏だ
米公共ラジオのNPRは、共和党のグラム上院議員がウクライナの首都キーウを訪問し、10日までにゼレンスキー大統領と会談した後、帰国直後にワシントンの自宅で倒れ、心停止状態で救急搬送されたものの死亡したと報じた。
PBS放送によると、グラム上院議員は、同じ共和党所属のトランプ大統領に対し、外交・安全保障分野、とりわけ現在米国にとって重要課題となっているイスラエル、イラン、ウクライナ問題について、最も近い立場から頻繁に助言を行ってきた外交・安全保障の有力者だったという。グラム氏はしばしばホワイトハウスを訪れ、トランプ大統領に会って説得し、決断を促すことができる数少ない政治家だった。米国第一主義を掲げていたトランプ大統領にとって、グラム上院議員は主要な強硬外交・国防政策立法の最大の支持者であり、野党民主党との調整役も担った。
AP通信は、グラム上院議員の死去を受け、トランプ大統領が18日午後6時までの1週間、全米の公共機関で半旗を掲げるよう大統領令を発令したと報じた。トランプ大統領は「グラム氏は民主・共和両党と良好に協力できる人物だった」と称賛した。「民主党との間に問題が生じれば、彼が出て解決できた。これは大多数の共和党員にはできないことだった」と、彼のコミュニケーション能力を高く評価した。
トランプ政権の外交・国防政策は、今後調整を迫られる可能性がある。信頼の厚い側近でトランプ大統領の意向を正確に把握し、最も効果的に説得して重要な局面で決断を引き出してきた人物が、突然この世を去ったからだ。さらに、野党民主党まで説得してトランプ大統領の様々な決定を法と予算で裏付けるほどの推進力を持つ人物も少なかったという。
特に共和党は11月の中間選挙を前に、党内の国防・外交分野の強硬派の中心人物であり、核心的戦略家を失った。弁護士出身で空軍法務官を務めたグラム上院議員は1994年に下院議員に当選し、2002年にサウスカロライナ州選出の連邦上院議員となった。11月の中間選挙で5選を目指す予定だった。
CNNなどによると、ワシントン検視局はグラム氏の死因について、「動脈硬化性心血管疾患に伴う大動脈解離」と暫定的に結論づけたという。71歳という比較的若い年齢でこの世を去ることになった「動脈硬化性心血管疾患による大動脈解離」とは一体どんな病気なのか。米国心臓分野の名門病院であるオハイオ州クリーブランドクリニックのウェブサイトの資料を基に探ってみよう。クリーブランドクリニックはUSニューズ&ワールド・レポート(US News & World Report)の医療機関評価「心臓および心臓手術」分野で20年以上1位を維持してきた。
大動脈の動脈硬化とは、心臓から全身へ血液を運ぶ大動脈の内壁にプラーク(コブ)が徐々に蓄積し、血管の柔軟性が失われる状態を指す。大動脈は直径約2〜3㎝で、人体で最も太い血管である。プラークはコレステロール・脂肪・カルシウムなどが蓄積し固まった塊を指す。プラークの蓄積は血管を狭くしたり弾力を失わせたりする動脈硬化を引き起こす主な要因となる。
動脈硬化を背景とした大動脈解離は、プラークの蓄積などによって大動脈の壁が弱くなり、血管壁が裂けることで生命を脅かす状態だ。病院の救急室や大動脈センターなどで即座に手術を行うか、複数の診療科が協力して厳格な薬物療法と処置で血圧を調整する方法で緊急事態に対処しなければならない。
動脈硬化や大動脈瘤は、目立った症状がないまま徐々に進行することが多い。前日まで元気そうに見え、遠くウクライナまで出張していた人が突然亡くなるという不幸な事態が起こる理由だ。
症状は大動脈に重大な損傷が生じた時に初めて現れる。胸部や背部、腹部に鋭い痛みや引き裂かれるような激痛が突然現れるのが一般的な症状だ。混乱、めまい、脱力感など脳卒中に似た症状を示すこともある。息切れや低血圧、または速くて弱い脈拍などの症状が現れることもある。
予防には継続的な血圧管理と禁煙が必要だ。年齢が上がるほどリスクが高まるため、高齢者ほど注意が必要となる。クリーブランドクリニックは、動脈硬化性疾患は生涯にわたる管理が必要であり、薬物療法などによる継続的な管理が重要だと強調している。















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