
毎日、睡眠時間を1時間30分ほど減らすだけでも体重が増え、心血管疾患や2型糖尿病のリスクが高まる可能性があるとの研究結果が発表された。
9日(現地時間)、ニューヨーク・ポストは、コロンビア大学の研究チームが実施した研究結果を報じた。研究チームが、普段1日7~8時間眠っている成人の就寝時間を通常より90分遅らせ、6週間にわたって観察したところ、参加者の体重は平均約1ポンド(約0.45キロ)増加した。
研究を主導したコロンビア大学医学部の栄養医学助教授、ファリス・ズライカット氏は「これを1年間に換算すると、毎日1時間30分未満の睡眠不足だけでも、臨床的に意味のある体重増加につながる可能性がある」と述べた。
研究チームは、これまでの睡眠研究では1日4時間以下しか眠らない極端な状況が主に扱われてきたが、実生活では、それより軽度の慢性的な睡眠不足の方が一般的だと説明した。
こうした「軽度の睡眠不足」は成人の約30%にみられるとされる。研究チームは、睡眠時間が短くなるほど、日常的な活動量も減少する傾向を確認した。
ズライカット氏は「睡眠時間が短くなり、起きている時間が長くなったにもかかわらず、参加者は十分な睡眠を取った時よりも、体を動かさずに過ごす時間が長かった」と説明した。さらに「座って過ごす時間が長い人ほど慢性疾患のリスクが高まることを考えると、注目すべき結果だ」と付け加えた。
研究チームによると、睡眠不足は活動量を減らすだけでなく、体の代謝にも悪影響を及ぼす。十分な睡眠を取れないと、疲労によって運動量が減り、甘い物や脂肪分の多い食品が欲しくなる。また、1日7時間未満の睡眠は血圧を上げ、炎症を引き起こすことで、心血管疾患のリスクを高める可能性があるという。睡眠時間が短い人や夜中に頻繁に目を覚ます人は、インスリン抵抗性のリスクが40~80%高まる可能性もあるとした。
一方、減量すると睡眠時無呼吸症候群や炎症、関節痛が軽減され、睡眠の質が改善する可能性がある。研究チームは、十分な睡眠は体重管理だけでなく、心血管や代謝の健康を保つためにも重要だと強調した。















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