タイプR技術を継承

2.0ハイブリッドで200馬力

MT非対応でも走る楽しさ強調

ホンダが約30年ぶりにクーペ市場へ復帰し、伝説のモデル「プレリュード」が新型として甦る。2025年秋の発売を控え、注目されている最新スペシャリティクーペだ。開発テーマは「UNLIMITED GLIDE」。グライダーの滑空のように、爽快かつ自由な走りの体験を目指している。

新型プレリュードには、シビックタイプRで採用された「デュアルアクシス・フロントサスペンション」が初めて搭載される。これは操舵軸の柔軟性を高め、コーナリング時のトルクステアを抑える仕組みで、高速走行の安定性とドライビングの質感を向上させる。さらにブレンボ製フロントブレーキとワイドトレッド設計により、制動性能と安定性にも注力されている。

e:HEV×S+Shiftで熱走

MTなしでも走り充実

搭載されるパワートレインは、シビックハイブリッドと共用の2モーターハイブリッドシステム(e:HEV)。最高出力は約200馬力とされるが、注目は新開発の「Honda S+ Shift」との組み合わせだ。これにより、応答性と加速感が従来のエンジンモデルに近づけられており、電動化してもドライバーが感じる「走りの熱量」が失われないよう設計されている。

残念ながらマニュアル仕様の設定は見送られたが、ホンダは「運転の楽しさ」を重視したクルマ作りを強調している。スポーツカーらしい加速感、リニアなステアリングレスポンス、そして制動力が一体となって、高度な没入感を提供。オートマ仕様でも十分にスポーティな走りを堪能できる設計となっている。

異彩放つHVクーペ

600万円級&R期待

日本市場では、トヨタGR86やスバルBRZ、マツダMX‑5などが競合となるが、プレリュードはハイブリッドスポーツクーペとして異彩を放つ存在になる見込み。右ハンドルや日本の交通事情に最適化されることも期待されており、環境性能と走りの両立を図った新世代モデルとして注目を集めている。

価格は600万円前後で設定される可能性が高く、従来プレミアムスポーツに匹敵する水準となる見通しだ。さらに今後、タイプRモデルや特別仕様の投入も噂されており、本格的な高性能グレードの復活を期待する声も強まっている。日本の自動車愛好家にとって、かつてのプレリュードと同等の興奮を与えうる1台となるだろう。

山田雅彦
山田雅彦

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