
自動車のセンターコンソールとステアリングホイールには、数多くのボタンが配置されている。目に見えるボタンの大半はアイコンをワンプッシュすれば作動する仕組みだが、一部のボタンは3秒以上長押しすることで、全く別の「隠れた機能」を実行するよう設計されている。知っておくと運転が快適になり、車両管理にも役立つ、隠れたロングプレス(Long Press)機能を3つ紹介する。
内気循環ボタン:緊急時の「窓自動閉鎖」と「空気清浄」

車内の空気の流れを制御するUターン形の矢印の内気循環ボタンは、一般的に外部の排気ガスを遮断する際に使用される。だが、トンネルに入る前や周囲の空気が悪化したときにこの内気循環ボタンを3秒以上長押しすると、車両が緊急モードを認識する。すると、開いていた運転席・助手席・後部座席の窓はもちろん、サンルーフまで自動で一度に閉じる機能が作動する。一部の最新車種では、このボタンを長押しすると空気清浄モードが発動し、エアコンフィルターで室内の微粒子を急速に濾過するシステムに切り替わることもある。
スマートキーのロックボタン:「リモート窓制御」

蒸し暑い夏の日、屋外の駐車場に停めてある車に乗る前に、車内の熱を事前に逃がしたいときに役立つ機能だ。車に近づいてドア解錠ボタンを押した後、すぐにそのボタンを3秒以上長押しすると、エンジンをかけなくても閉じていた車両のすべての窓が自動で下がる。逆に、車から降りた後に窓が開いていることに気づいた場合は、再び車に乗らなくても、スマートキーのロックボタンを3秒間長押しすれば、開いていたすべての窓が自動で完全に閉じる。車種によって解錠ボタンのみ対応する場合と両方に対応する場合があるため、対応の有無は事前に確認しておきたい。
駆動力制御ボタン:「車体姿勢制御完全解除」

滑りやすい雪道や泥沼、砂地に車輪がはまり、アクセルを踏んでも空回りして抜け出せないことがある。このとき、メーターパネルやダッシュボード左側にある、滑る車のマークと「OFF」の文字が入ったボタンを一度押すと、トラクションコントロールシステム(TCS)が解除される。しかし、このボタンを3〜5秒以上長く押し続けると、メーターパネルに警告灯がもう1つ点灯し、エンジン出力とブレーキを統合制御する横滑り防止装置(ESC)機能が完全に停止する。車両のすべての電子制御を切り、エンジンの回転力を余すことなく車輪に伝えられるため、悪路にはまった緊急時にアクセルを踏んで脱出する際の強力な手段となる。















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